ラストサムライ

ラストサムライを一言でいうと、
「日本人をインディアンにした映画」
http://www5.plala.or.jp/kabusiki/kabu63.htm

この、「ラストサムライ」(最後の侍たち)とは実は置換された「インディアン」だった
という鮮やかな解釈によって、なぜ武士村落がインディアン部落風だったのか、
最後の決戦が西部劇風だったのか、西南戦争をモデルとしながらも実際の日本らしくない日本、
ジャパニズムによる日本でよかったのかなど、もやもやしていたすべての謎が氷解するだろう
…
『ラストサムライ』は「アメリカ人によるアメリカ人のためのアメリカ映画」。
この映画が屈折しているのは、インディアンへのトラウマを胸に秘めた主人公が
それを克服・昇華するためにわざわざ日本に来て、
その地の「インディアン」たちとの体験を通して、
初めてそれを実現する内面ドラマという設定にある。
日本人には「日本」が全面に出過ぎていて、真のテーマが見えにくい。
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