一番の寒さ

義朝公墓

萬晩報より ※ネタバレあり

私には、『ラスト・サムライ』は日本を舞台にしたインディアン映画に見えた。
この映画のいくつかの「奇妙さ」は、これを擬装されたインディアン映画と見なすことによって腑に落ちるものとなる。
勝元の村はインディアン部落に似ている。
勝元軍と官軍の戦闘場面は、まさにインディアンと騎兵隊の戦闘である。
…
伝統文化は、近代文明の物量と軍事力の前に敗れはするが、
その精神性において近代文明にまさっているのである。

「伝統と近代」という二つの文化の対立は、見方を変えれば「精神と物質」の対立である。
そしてこれは日本だけの問題ではなく、アメリカの問題でもある。
オールグレンはアメリカの文化に生き甲斐を見出すことができない。
自国では内面に空白をかかえ、アル中に陥っていたオールグレンは、
勝元の村に来て、「スピリット(霊)」を感じ(I feel spirit)、魂の平安を取り戻す。
彼はインディアン虐殺の悪夢から解放される。
伝統的日本は彼の魂の救済の地となるのである。
…
映画のエピローグで、彼は勝元の村に戻り、村の一員になる。
『サムライ』の結末は、オールグレンがインディアンの一員となることを暗示している。

@(゜(エ)゜)ご賢察

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【AERA発マネー】 
ビンボー兄さん、金持ちあんちゃん 進む若者の階層分化

「お前、いくら稼いでる?」 
なんて無粋な質問は、親しい友人にもなかなか聞けない。
あまりに多かったら悔しいし、少なかったら申し訳ないし。
でも、現実には「金持ち兄さん貧乏兄さん」の差が広がっているようなのだ。

@(゜(エ)゜)確かに…

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